[間取り]トイレの場所の決め方について!玄関?階段下?位置による特徴を紹介

家の間取り

トイレは、日々の暮らしの中で必要不可欠な場所であり、その位置を決める際は丁寧に決める必要があります。しかし、新築やリフォームでいざ間取りを決めるとなるとどうしてもLDKなどの大きくて目立つ空間を優先的に決めていくことが多く、結果的にトイレの位置があまりよくない…なんてことがよくあります。

そうならないためには、トイレを計画するためにどういったことを意識したら良いかを知っておく必要があります。

今回は、トイレの位置を決めるときに考えるべきポイントと、場所による特徴を解説します。

※風水については考えていません。

目次

トイレの場所決めのポイント

トイレ

動線を意識してトイレの場所を決めること

トイレに行きたい時に、トイレができるだけ近くにあったほうが便利ですよね。間取りを考える際は 、生活動線を意識して各部屋からトイレまでの距離を確認しましょう。すべての部屋の近くにトイレを配置するのは無理があるので、トイレから極端に遠い部屋がないかどうかチェックしてみると良いです。特に寝室や子供部屋などの寝るために使う部屋からの距離を確認しておきましょう。

トイレを家の端に計画すると、トイレから遠くなる部屋ができやすいので注意です。

水回りの配管の施工を考えてトイレの場所を決める

トイレや洗面所、お風呂などの水回りは、床下に給排水の配管が通っています。水回りの配管はなるべくまとめて近くに計画したほうが配管部材や施工費を安く抑えることができたり、万が一の水漏れトラブルの際も被害を最小限に抑えることができます。

トイレの音漏れを考慮して場所を決める

トイレを流す時の音は、隣や直下にある部屋に聞こえることがあります。配管部材や遮音シートなどを工夫することで、対策もできますが、隣や直下の階に静かな環境を必要とする部屋を配置しないようにするのが得策です。

掃除しやすい場所にトイレを配置する

トイレは、衛生面に配慮したい部屋ですよね。掃除のことを考えると、近くに流しや収納があったほうが掃除のしやすくなります。洗面所や掃除用具入れ、トイレ用品の収納が近くにあるように計画してみましょう。

トイレの場所ごとの特徴とおすすめ度

階段下を有効活用したトイレでコスパアップ

階段下のスペースにトイレを計画することで限られた空間を効率よく活用することができます。トイレは主に座って使用するため、便座の後ろの部分は天井高さが低くても、機能する部屋です。階段下は天井の高さを段ごとに変える必要がありますが、天井高さが下がるところにトイレを持って来ることで、面積を有効活用することができるというわけです。

階段下にトイレを配置すると、どうしても圧迫感が出てきます。その分他の部屋を大きくとれるので、どちらを優先するかを考えて決めると良いです。

リビング(ダイニング)横のトイレは廊下を少なくできる

リビングやダイニングの横にトイレを計画すると、日中トイレに行く際の動線が短くなります。またトイレに行くまでの廊下を計画する必要がなくなるので、廊下がない分コストダウンに繋がります。

トイレを開けた時のリビング・ダイニングからの視線や音漏れに注意して計画する必要があります。

寝室の近くのトイレは深夜の利用も快適

日中と夜では、トイレに行く際の気分も違いますよね。夜寝る前や深夜にトイレに行くときは、トイレまでの距離が遠く感じてしまい行くのが億劫になることもあると思います。深夜のトイレ利用を考えて、寝室(特に主寝室や高齢の方の寝室)近くにトイレを計画するとよいでしょう。

階段上下の同じ位置にトイレで効率アップ

2階建ての家でトイレを2階と1階に設ける場合、上下階の位置をそろえて計画すると、給排水の縦管をトイレ(PS)内で揃えることができるため、流す際の音漏れの対策にもなります。

階段の上り口近くにトイレを設け2階には計画しないという選択もあります。生活動線上で2階に近い位置にトイレを配置することで、2階での生活にも配慮したうえで費用や面積を抑えることができます。

お風呂の近くにトイレで入浴前の利用が楽に

入浴前にトイレを利用する習慣のある方は、お風呂の近くにトイレを計画すると良いでしょう。近い遠いは数メートルのことですが毎日の習慣となると、知らず知らず暮らしに影響してきますので、生活スタイルを考えて計画しましょう。

玄関(ホール内)のトイレで廊下を短く、来客動線にも配慮

玄関前のホールからトイレにいけるパターンです。リビング横のトイレと一緒で、廊下を少なくすることができるため、コストダウンにつながります。また、来客がトイレを利用するときに、LDKの空間に入ることなくトイレを使用してもらえるというメリットもあります。

来客時に、家に住んでいる家族がトイレを使用しづらくなります。トイレを使用中に来客がある可能性があることも想定しておきましょう。また、トイレのドアを開けた際に玄関から視線が合わないように計画しましょう。

まとめ

トイレの位置の決め方についてまとめました。家族全員が毎日使用する場所なので、ポイントを整理した上で、近くにある部屋との相性や家族のライフスタイルを考えて計画してみてくださいね。

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この記事を書いた人

現場監督クロと、住宅設計士シロの建築士コンビが運営。


”住宅の間取りと照明”
についての知識・情報を発信中。

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