シャンデリアとは
シャンデリア(chandelier)とは、主に天井に吊り下げるタイプの照明で、腕木と呼ばれるアーム部分が複数ついており装飾性がとても高い照明です。
フランス語のロウソク立て(chandelle)、ラテン語で「輝く・白く光る」の意味であるcandereが由来だと言われています。
シャンデリアは、まるで照明がネックレスを付けているような気品のある佇まいが部屋の雰囲気をつくります。
また、灯りを灯していない日中には、シャンデリアはインテリアの一部として部屋の装飾のひとつとなります。シャンデリアは、灯りを灯すという照明の役割とは別に、部屋を装飾するという役割を持っている照明器具です。
シャンデリアの種類
真鍮製のシャンデリア
真鍮製のシャンデリアは、クラシカルでレトロな雰囲気を演出してくれます。
真鍮という素材が持っている色の深みと光が反射する際の輝きが、シャンデリアが演出する空間の薄暗さととても馴染みます。フィラメントの見える電球やクリスタルの素材とも相性がよく、それらとの組み合わせも楽しむことができます。
アイアン製のシャンデリア
アイアン製のシャンデリアは、真鍮製やクリスタル製と比べて腕木のアイアンの部分が目立ちにくく、より光源の灯りが強調されます。ランプの部分を目立たせて雰囲気を演出したい場合は、アイアン製がとても便利です。
クリスタルガラス製のシャンデリア
クリスタルガラス製のシャンデリアはとても豪華で華やかな印象を与えてくれます。
きらびやかな見た目に加えて、重厚感のある素材が部屋を引き締めてくれます。灯りをつけるとさらに全体がキラキラ光り、装飾性がとても高いです。
アクリル製のシャンデリア
アクリル製のシャンデリアは軽量で安価であるのが特徴で、柔らかくてガラスのように輝きのある灯りで部屋を演出します。軽量であるため、安全面をみても採用し易い素材だと思います。
和風のシャンデリア
木枠を採用したシャンデリアや、箱型で反射の少ない素材を採用したものなどは和風のデザインにもよく合います。
また、和紙でできたものもあり、和紙をベースにクリスタルガラスの装飾を付けたものなどは和モダンな雰囲気となります。
シャンデリアの特徴
ほんのり明るい空間を演出
ペンダントライトの仲間であるシャンデリアですが、両者の大きな違いの一つとして「灯りのかたち」があります。
ペンダントライトは照らす対象を決めてそこ一点に光をあて、その余韻で周りも明るくするイメージでしょうか。
一方でシャンデリアは空間自体をほんのりと明るく照らします。明るくする範囲が広いため、強い光を一点に集中させることはできませんが、その空間自体を程よく照らすことができます。
ロウソクと曲線の形がレトロ感を演出する
曲線に伸びた灯具からロウソクが立っている形のシャンデリアはレトロ感を演出します。まるで、宮殿の中にいるような、そんな感覚を思い起こさせてくれます。
レトロ感やアンティークな雰囲気を出したい場合におすすめです。
直線がモダンさを演出する
直線と直線が重なったようなデザインや、箱型・丸形などのシンプルなデザインはモダンさを演出してくれます。
スッキリした部屋の雰囲気をつくりたい方は直線にフォーカスしてみてみるといいかもしれません。
上向きは装飾、下向きは明るさを
シャンデリアの灯り部分が上を向いているか下を向いているかで部屋の雰囲気が変わります。
ランプが上を向いている場合、明るさは控えめとなりますが、ほんのりと柔らかい明かりが上部の空間を照らしてくれます。
寝室などの明るさを控えめにしたい場所には上向きがぴったりです。
反対に下を向いている場合は目線より下の高さをより明るくすることができます。
例えば、リビングを明るめにしたい場合は、電球が下向きのタイプを選定すると良さそうです。
シャンデリアは他の照明と併用して活用するといい
シャンデリアは明るい光でモノを照らす照明ではなく、空間をほのかに明るくしたり、それ自体が光る装飾としてインテリアともなる照明です。
部屋を明るくするという目的よりも装飾するという目的のほうが大きいため、折り上げ天井などを生かした建築化照明との併用や、シーリングライトなどと一緒に活用すると明るさ面でも問題なく、楽しい空間をつくることができそうです。
まとめ
シャンデリアは空間・又はそれ自体がほんのり明るくなる補助的な照明です。
明るすぎない灯りと照明のかたちで部屋を装飾することができます。また様々な素材が有り、素材によって部屋のスタイルを変えることができます。
シャンデリアはそれ一つで部屋の雰囲気を変えることができるので、素材・大きさ・光の向きをよく検討してから採用すると、「灯り」だけでなく「装飾」としても楽しむことができるでしょう。
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