玄関の位置はどこにするとよい? ~玄関の位置と間取りの特徴~

間取り

家の間取りを考える上で玄関の位置はとても重要です。玄関の位置は、家の外観や外構、部屋への動線や室内の明るさなどに関わるため、慎重に丁寧に計画したいところです。

今回は、①正面の真ん中に玄関、②正面の端に玄関、③側面の端に玄関がある場合の3種類について、外観・外構・間取りの3項目の観点からそれぞれ特徴を解説します。

それでは早速みていきましょう。

※今回の記事では、方角については考慮していません。

 

①正面の真ん中に玄関

外観

家のファサード(正面)が左右対称になり、玄関が際立って趣を感じさせてくれます。ドシっと構える玄関をつくりたい場合に向いている配置です。

⚠️ 道路から見えやすい位置に玄関があるので、ドアを開けた際に中が見えてしまう間取りになる可能性があります。

 

外構

家の正面の真ん中にアプローチができることで、アプローチを境に駐車場と庭を左右に分けて計画することができます。

⚠️狭い土地で駐車場が必要な場合、駐車場とアプローチが重なることがあります。スロープを計画する場合は頭を捻らせて配置を考える必要がありそうです。

 

間取り

玄関から部屋までの距離を平均的に短くすることができ、玄関から極端に遠い部屋がないことで動線のバランスが取れます。

⚠️家の中央に玄関があるため、動線が玄関から左右に分断されやすく、家の真ん中にLDKなどの大きな空間を配置するのが難しくなります。

 

②正面の端に玄関

 

外観

正面から見て玄関の位置が片方に寄っているため、アシンメトリーな外観になり、アクセントがうまれます。家の形が左右対称ではなく少し崩れるため、個性的な印象となります。

 

外構

玄関までのアプローチも敷地の端に計画することができるため、家の前の駐車場や庭のスペースを有効活用することができます。

⚠️敷地の端に玄関がくる場合、隣の家の窓や玄関との距離を確認しておくと良いです。

 

間取り

家の真ん中にLDKなどの大きな部屋を配置することが可能です。アプローチが家の端にあるため、リビングなどの大きな窓を庭に向けて計画することができます。

⚠️玄関から端の部屋までの距離が遠くなりやすいので、廊下が長くなってしまうケースがあります。玄関から近い部屋、遠い部屋ができてしまうということを意識して計画しましょう。

 

③側面に玄関

外観

家の正面から玄関が見えないので、奥に玄関が隠されているような、まるで隠れ家のような見た目になります。屋根や外壁の素材や色合いが雰囲気を決める重要な要素となります。

⚠️一見玄関がどこかわからない外観となることもあるので、ポストの位置はわかりやすい位置にしておくと良いかもしれませんね。

 

外構

②の正面の端にある場合と同じく、家の前の駐車場、庭を広くとることができます。アプローチを家の端に持ってくることで敷地を有効活用できます。

⚠️駐車場から玄関までの距離が遠くなる可能性があります。

 

間取り

こちらも②と同じく、玄関から遠い部屋ができますので、動線を考えて間取りを決める必要があります。また家の奥行きによって玄関横に部屋をつくれるかつくれないかが決まります。奥行きのない場合は収納を横につくってあげることでスペースを無駄なく有効活用できます。

 

まとめ

今回は玄関の位置を3種類に分けてそれぞれ特徴を解説しました。

建物のどこに玄関を配置するかということは、建物の外観、そして暮らし方にも大きく関わってきます。

間取りを考える際には玄関の位置にも着目して、実際の暮らしを想像しながら計画するとよいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました