フロアランプとは
フロアランプとは床に置くタイプの照明のことです。
フロアライトとも呼ばれ、スタンドライトの種類の一つです。
フロアランプの種類
フロアランプにはたくさんの種類があり、形や照明の向き等によって種類が分けられます。今回はその中から6種類を紹介します。
グローブ型
電球全体がアクリルや和紙など、光源の明かりを薄めて透過する素材で覆われたランプ
四角や球状のデザインのものから、キャラクターの形を象ったものまで、様々なデザインがあります。
シェード型
電球がシェード(笠)で覆われたランプです。
シェードによって薄まった明かりがやんわりと空間を包みます。シェードは直接的な明かりを隠し、空間に明るみと暗がりをつくります。
トーチ型(アッパーライト)
明かりの向きが上向きなトーチ型は、壁や天井を照らします。
居住域に届く明かりは優しい明るさとなります。
壁・天井に向かう明かりが反射することで落ち着きのある空間を演出します。
スポットライト型
読書などの手元を照らしたいシーンには、照らしたい場所を効率的に明るくできるスポットライト型がおすすめです。
また、2灯や3灯照明がついているタイプもあり、明かりを散らして演出することができます。
トーチ型&スポットライト
上向きのトーチ型ランプと下向きのスポットライトがセットになった多灯型の照明です。直接照明と間接照明の効果があり、空間にバランスを与えます。
LEDテープライト・ライトバー型
とてもシンプルな棒状の照明が多く、取り付けられるアームはアルミ製が多いです。
テープLEDはLEDチップが等間隔で並べられており、構造的に曲げることもできます。
曲線を取入れたものなど、有機的なフォルムのランプがあります。
フロアランプの特徴
配置替えが容易
フロアランプは置き型の照明ですので配置替えがフレキシブルに行えます。
配線を仕込む必要がないものが殆どで、コンセントがあればどこでも設置できます。
模様替えの際は家具と合わせて照明も移動できるので、明るみと暗がりの演出も自由自在に行うことができます。
部屋の隅を照らす
フロアランプを置く場所に困ったら、まずは部屋の隅に配置してみると良いでしょう。部屋の隅は人通りが少なく、歩くときに邪魔になってしまうことが少ないです。
部屋の隅にフロアランプをおいて空間を照らすことで、空間に立体感、奥行きがうまれ、部屋を広くみせることができます。
また、フロアランプの明かりが壁に映ることで、間接照明として空間を演出してくれます。
直接照明と間接照明
フロアランプにも、直接照明と間接照明があります。
手元をピンポイントで照らしたい場合や、観葉植物や置物などに明かりを向けたい場合は、直接照明を選ぶと良いです。
対して、リラックスした空間をつくりたいときは、あたたかみのある間接照明をおすすめします。
コンセントの位置を計画しておく
フロアランプはコンセントから電源をとるタイプが多いため、新築やリフォームをする場合、将来の設置位置を想定し、コンセントの計画をしておく必要があります。
コンセントが遠い位置にあると、電源のコードがせっかくの雰囲気を邪魔してしまったり、生活動線をコードが横断してしまったり意匠的・機能的に良くないです。
コンセントが近くにないだけで、空間デザインの難易度が上がってしまうため注意が必要です。
持ち運びを想定しておく
フロアランプは持ち運びが自由にできとても便利ですよね。
その長所を最大限活かすためには、配置換えの際のことを考えてフロアランプの重さを確認しておいたほうが良いです。
あまり重たいと配置換えが大変になりますが、軽すぎるとガタガタと動いてしまうものもあります。重量と器具のバランスを検討する必要があります。
和室には背の低いタイプ
和室には背の低いタイプのフロアランプがおすすめです。日本では、古くから行灯が使われており、持ち運べる小さな置き型の照明は空間に違和感なく溶け込みます。
座布団や低座椅子に座り、敷布団を敷いて寝るスタイルである和空間での生活は、目線が低くなります。
そのため、明かりの位置も低いほうが空間に合わせやすいです。
また、木や和紙などの日本に縁のある素材を使っているランプは、日本らしさを演出してくれます。
床近くに明かりを灯すため、目線が下に下がり、空間に落ち着きがうまれます。
洋室には背の高いタイプ
椅子やベッドなどが生活に馴染み、和室と比べて目線の位置が高くなる洋室には背の高いフロアランプがおすすめです。
背の高いフロアランプは、明かりを拡散することができるので、部屋に広がりを演出してくれます。アームの縦のラインが目線を上へと持ち上げてくれるため、空間に開放性がうまれます。
アームも様々な形のものがあります。
アームが天井に向かってまっすぐ伸びているタイプは、スタイリッシュでスッキリとした印象です。
また、シェードに向けて孤を描くように曲がっているタイプは、どこか柔らかさを感じます。
その他、カクカクと折れているタイプやマイクスタンドをモチーフにデザインされたものなどがあります。
まとめ
フロアランプの特徴・計画の際のポイントをまとめました。
持ち運びができフレキシブルなフロアランプは、ライフスタイルの変化に合わせて配置替えができ、必要なところを照らすことができるため効率性があります。
空間に奥行きと深みを演出してくれるので、ぜひ取り入れてみてください。
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