ペンダントライトとは
ペンダントライトとは、天井に吊り下げるタイプの照明のことです。
シーリングライトが部屋全体を均一に照らす全般照明と言われるのに対して、ペンダントライトは対象を集中して照らす局部照明の一つです。
ペンダントライトの選び方
ペンダントライトには様々な種類があり、部屋の雰囲気を変えることができます。
特徴を大まかに分けると、「灯具」「シェード」「電球」の3要素となります。
灯具
灯具とは、引っ掛けシーリング、コード、ソケットが一体となっている部分のことです。
灯具には様々な長さや材質のものがあり、ソケットの部分も真鍮でできているものなどがあり部屋の雰囲気を変える要素となります。
シェード
シェードとは、ペンダントライトに付いている傘のような部分のことです。
シェードの素材は、麻、真鍮、布、琺瑯、和紙、木、アイアン、ガラス等があります。
素材によって部屋の雰囲気が変わるため、シェードを選ぶ上で素材選びは重要なポイントとなります。
・真鍮
真鍮は銅と亜鉛でできていて、時間共に経年変化し少しずつ黒ずんでいきます。
経年変化を楽しむことができ、年々愛着が湧いてくる、そんな素材です。真鍮が放つ光の反射はどこか奥深く懐かしさを感じます。
・布
ゆったりとした部屋の雰囲気を演出します。シンプルなデザインは和風に、柄や形によっては洋風の部屋にも合います。部屋の雰囲気を邪魔することなく落ち着いた空間となります。
・ガラス
ガラスシェードは、中のフィラメントが透けてみえるタイプが多いため、灯りを肌で感じることができ、レトロ感を演出することができます。透明なガラスのペンダントは主張しすぎることなく部屋をスッキリ見せることができます。
電球
電球を選ぶ際のポイントとして、口金の大きさと形状、電球の種類があります。電球を選ぶ際のポイントとして、「口金」と「エジソンバルブ型」について紹介します。
口金
口金(くちがね)とは、電球とソケットを接続する部分のことをいいます。
形状にはソケットに対してクルクルと回して取付けるものカチッとはめ込むように取付けるものがあります。一般的にクルクル回すタイプはE10、E11 、E12、E17、E26、E39と口金の大きさで分けられています。
上記のようにEと数字で表されるのですが、「E」はエジソンの頭文字が由来となっており、Eの後ろの数字は口金の直径(mm)を表しています。
E17とE26
一般的によく使われる口金はE17とE26です。中でも一般家庭でよく使われているのがE26で、E17と比べて商品数も多いです。
エジソンランプ型
線状のフィラメントをガラスが包む照明のことで、エジソンの名前からエジソンランプと呼ばれています。レトロでクラシカルな雰囲気をつくります。
シェードランプに様々な形がある中、発光するフィラメントを裸電球が包むとてもシンプルなかたちの照明です。
・エジソンバルブLED
エジソンランプのLEDタイプのものです。従来のエジソンバルブの電球に比べて省エネルギーであり、調光機能が付いているものもあります。
取り付け方の2タイプ
・引っ掛けシーリングに取り付けるタイプ
引掛シーリング(またはローゼット)にプラグを差し込み、カチッとひねると簡単に設置できます。
・ダクトレールに取り付けるタイプ
レールにダクトプラグを差し込み設置するタイプ。引っ掛けシーリング用のペンダントライトの場合は、そのままではプラグが合わず取り付けができないため、ダクトレール用のアダプターを使うことで取付けることができます。
ペンダントライトの効果
ペンダントライトは、部屋の中で決まった場所を狙って明るくするのが得意な照明です。
部屋の中をスポットで明るくすることができるため、一つの部屋に明るみと暗がりをつくることができます。そして、部屋の中の明暗が暮らしを形取り、日常を演出します。
他の照明と組み合わせて計画することで部屋の中で照明を楽しむこともできます。
また、ペンダントライトにも複数の照明が付いているタイプがあり、照らす範囲や明るさもそれぞれです。
まとめ
ペンダントライトを選ぶ際は、灯具・シェード・電球の3要素それぞれについて意識して見てみることが大事です。ペンダントライトは、それ一つではなく複数の照明で部屋を照らすことで効果を発揮します。部屋の狙った場所を局所的に明るくすることが可能なので、部屋に明るみと暗がりをつくることができ、暮らしそのものを演出することができます。スポット的に計画することで、照明自体をインテリアとして楽しむこともできます。
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