コンセントやスイッチの高さ は何㎝? ~位置・配置計画のポイント~

照明の計画

 

今回は、コンセント・スイッチの位置・配置計画のポイントについて解説します。

普段生活の中で何気なく使っているコンセントやスイッチですが、新築やリフォームで間取りを決める際、位置や個数を迷いやすいですよね。

せっかく新築・リフォームで新しい空間を手に入れても、コンセント・スイッチが必要なところにない場合、延長コードが部屋の中を横断してしまったり、照明のスイッチを消すために部屋を往復したりと、あとで後悔することになります。

家の間取りを決める際は、床や天井の仕上げなど多くのことを決める必要がありますが、コンセントやスイッチの位置、個数もとても重要な項目です。

コンセントの計画

コンセントの床からの高さは25㎝を基本とする

コンセントは、床から25㎝の高さに付けることが多いです。コンセントに抜き差しすることを考えると、位置が高すぎるとコードが目に入ってしまいますし、反対に低すぎると抜き差しが大変です。そういった観点で25㎝程度を基本として考えると良いでしょう。

コード付の掃除機など、比較的大きなものにコンセントを使用する場合は、30~40㎝程度の高さと、少し高めに計画することもあります。

ペットを屋内で飼う場合は、イタズラをしてコードに噛みついてしまう恐れもありますので、その場合は1m程度の高さに設置するとよいです。

また、パントリーやキッチンなどの壁に取り付ける場合は、棚の天板から10~15㎝程度を基本として、置きたいものによって高さを調整するとよいでしょう。

 

コードが部屋を横断しないようにコンセントの位置を決める

コンセントの位置や個数の決め方ですが、個数よりも部屋の中をコードが横断することがないように、実際の生活を想像して考えると、必要な個数がわかってくると思います。

リビング、子供部屋や寝室などの居室の場合は、まずは大まかに計画します。部屋の同じ面にコンセントが固まらないよう、部屋の長手方向に対面する2面の壁に1つずつ計画してみましょう。

そこから実際の生活を想像して、間取りにコードの配置を書き込んでみると良いでしょう。そのコードが部屋の真ん中を横断していたり、ドアをくぐったりしている場合は、コンセントの位置を再検討したり、コンセントの追加を検討するとよいです。

 

コンセントがあると便利な場所

  • キッチン台上(壁)

キッチンの作業台の近くにコンセントがあるとミキサーやホットプレートなどに使えます。

  • 土間収納(シューズクローゼット)

靴の乾燥機や工具などの充電用に付けておくと便利です。

  • ウォークインクローゼット

小物の充電やコンセントの予備としても使えます。

  • wifi、ロボット掃除機用

wifiやロボット掃除機を置く場所が必要な場合は、専用にコンセントを計画する必要があります。

  • 将来ふたつに分ける予定の部屋(子供部屋等)

将来二つに間仕切る部屋がある場合は、二つの部屋になることを想定して、コンセントを計画しておくとよいです。

 

照明のスイッチ類の計画

照明のスイッチの高さは120㎝が多い

照明などのスイッチの高さは、一般的に120㎝で計画されることが多いと思います。120㎝という高さは、天井が2.4mの場合は、天井高さの半分の位置であり、一般的に視界に入りづらく手も届きやすい高さと言われています。

しかし、身長によっては、高く(低く)感じてしまったりすることもあります。

あくまでも、120㎝という数値はよく使われている基本寸法として抑えておくとよいでしょう。スイッチを推す動作を実際にしてみて、肩や腰への負担のかかり具合を考慮して高さを決めるとよいでしょう。

 

照明のスイッチの位置

照明のスイッチの配置計画は、その部屋の使い方や周りの部屋との繋がりによって変わってきます。部屋ごとにスイッチの位置の決め方のポイントを抑えておきましょう。

 

玄関ポーチ照明のスイッチは玄関入ってすぐの見えづらい位置に

まず前提として、玄関の外のポーチ照明はセンサー付きのものにすることをお勧めします。

そして、玄関ホールに玄関の照明スイッチとまとめて付けると良いでしょう。

 

キッチンの照明スイッチ

キッチンの照明のスイッチの位置は他の部屋との位置関係で変わってきます。

キッチンが孤立している場合は、キッチンのスペースの入り口の壁に付けるとよいでしょう。また、リビングやダイニングと空間が繋がっている場合は、ダイニング・リビングのスイッチとまとめて計画するとよいでしょう。

 

ダイニングとリビングの スイッチの位置

ダイニング・リビングは 、他の部屋との行き来が多い空間です。他の部屋との位置関係によってスイッチの位置も変わってきます。

ダイニング・リビングを一体とすることができて、廊下も含め2部屋以上と繋がっている場合は、ダイニング・リビングそれぞれに、3路スイッチを計画するようにします。

※3路スイッチとは、離れた2か所から同じ照明を付けたり消したりできるスイッチのことです。

 

給湯リモコンは迷ったらキッチン周りに計画すると良い

お風呂の給湯リモコンの位置も迷うポイントだと思いますが、リモコンを使用する時間帯や見栄え、音の聞こえやすさを考えて場所を選定するとよいです。

お風呂に入る時間帯は一般的には夜が多いと思います。夕食の用意や片付けをする時間帯にリモコンを使うと想定すると、キッチン回りに設置することで家事の効率も上がりますし、通話などの機能も使い勝手がよくなるでしょう。

 

インターホン、電動シャッターは給湯リモコンとまとめる

インターホンや電動シャッター、その他設備機器のリモコンも給湯リモコンとまとめて設置すると空間をきれいに見せることができます。

また、リモコン専用に部分的に壁をへこませてニッチをつくるのもおすすめです。リモコン類は壁に直接付けるとその凹凸が目立ってしまいますが、ニッチで壁をへこませておくことで目立ちにくくすることができます。

 

まとめ

今回はコンセントや電気スイッチの高さや配置計画のポイントについて解説しました。実際は身長や年齢、生活スタイルによって設置高さ、配置が変わってくると思いますので、あくまでも判断軸の1つとして参考にしてみてください。

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