洗面所(洗面脱衣室)の照明 の種類と特徴

照明の計画

洗面所の機能

洗面所は暮らしの中で欠かせない様々な機能が集まる空間です。

まずは、顔を洗ったり・化粧をする”洗面”としての役割です。これが洗面所とよばれる所以ですね。なるべく自然のあかりに近い色でメイクなどを行える空間を作る必要があります。

続いて、お風呂に出入りする際に服を脱ぎ・服を着る、”着替え”としての役割があります。リラックスできて、あたたかみのある空間が求められますね。

さらに、洗濯機を置いて脱いだ服を洗う洗濯場として機能があり、”家事”において重要な役割をもっています。洗濯の際に、服の黄ばみや汚れが見やすい明るさや色合いの空間が必要です。

上記3つの機能が洗面所の主な機能であると思います。他にもたくさんの機能がありますが、これら洗面所の機能を最大限活かした照明計画が理想ですね。

 

洗面所の明るさは?

2~3畳程度の洗面所の場合、白熱電球60W相当のものを全般照明として計画し、洗面台の近くに手元灯として40W程度のものを1灯計画することが多いです。

明るさの感じ方は人それぞれですが、一畳あたり300~400lmを目安として明るさを調整していくと良いと思います。

 

洗面所の照明計画のポイント

天井は電球色、洗面化粧台は昼白色

洗面所に洗面化粧台がある場合、天井と洗面化粧台で色温度を変えると効果的です。

色温度の違いによって、手元の見え方や空間の表情が変わるため、適材適所を見極める必要があります。

 

天井(全般照明)は電球色がおすすめ

”着替え”の空間である洗面所は、お風呂に入る前、一日の終りに利用することが多いですよね。そのため、天井や壁に取り付ける全般照明(部屋全体を照らす照明)は色温度が低くあたたかみを感じる電球色が空間に落ち着きを与えてくれます。

寝る前に歯磨きをする際に、照明が明るすぎると睡眠を阻害してしまうので、そういった面からも天井は電球色がオススメです。

 

洗面化粧台(手元)は昼白色がおすすめ

鏡の前でのメイクなど”洗面”として使用するとき用に、洗面化粧台に付属している照明や、洗面近くの壁・天井の手元灯を、自然に近い色合いの昼白色で計画しておくとよいでしょう。

自然に近い色合いの明かりで身支度をすることで身だしなみや服の色合いをしっかりと確認することができます。

 

防湿型照明

洗面所は、洗面台からの水ハネやお風呂からの湿気を受けやすい空間であるため、照明の計画の際に考慮する必要があります。

洗面ボウルに水をためたり、シャンプードレッサーを使用することがある場合は特に注意する必要があります。

湿気が多いと照明が故障する原因にもなりますので、防湿型の照明を選ぶことをオススメします。

また、水ハネを考えなるべく水のかからない位置に照明を計画するということも重要なポイントですね。

 

LEDミラーライト(ミラー灯)

洗面所で鏡を見るときに顔を照らしてくれるミラーライトはとても便利です。

LEDミラーライトは、ミラーと照明が一体化しており、シンプルなデザインのものから、とても華やかな彩りのあるものまで、雰囲気や好みに合わせて選ぶことができます。

女優ミラーとも呼ばれています。

色温度や明るさを調整できるものや、自動で消灯するもの、タッチパネルや時間表示がついているものまで様々な機能があります。

 

洗面所に使う照明の種類

洗面所にもたくさんの種類の照明が使われます。

その中からよく使われている種類をピックアップして紹介します。

 

ダウンライトでシンプルな洗面所を

天井に埋め込まれるダウンライトはシンプルな雰囲気の洗面所をつくります。

ダウンライトは器具自体が小さくあかりが集中しているため、計画する位置によってはあかりが頭にあたり、手元には影ができてしまいます。

また、鏡近くに設置すると鏡に反射してしまうことがありますので、洗面ボウルの上ぐらいの位置を目安に検討するのが良いです。

 

小型シーリングで明るい洗面所を

シーリングライトは、空間全体をバランスよくあかりを届けます。

手元を見ることの多い洗面所では、あかりのバランスはとくに重要です。

シーリングはダウンライトの様に天井に埋め込まれているわけではないので、天井に器具が引っ付いているような見た目となりますが、シーリングにも小型で薄いものやスタイリッシュなデザインがあります。特に小型シーリングはスッキリとしたかたちをしているため、シンプルな印象の洗面所を演出することができます。

 

ブラケットライトの装飾でおしゃれな洗面所を

壁に取り付けるブラケットライトは、角度や位置を調整し取り付けることで、明るさの必要なところを適格にあかるくすることができます。

ブラケットライトは、壁に凹凸をつくりそのデザインが空間をおしゃれに演出してくれます。洗面台の上や横など、洗面台や家具を置く位置に合わせて計画することで、洗面所に一体感をつくってくれます。

 

マリンランプで幻想的で落ち着いた洗面所を

壁や天井に取り付けるマリンランプは、壁や天井に映る放射状の影が特徴的です。

幻想的な影の模様と、マリンランプの単純と思えるかたちが落ち着きのある空間を演出してくれます。

元々船舶の照明として使われていたものをモチーフに制作されているため、そのアンティークさが心休まる洗面所の雰囲気をつくりだしてくれます。

 

ペンダントライトで洗面所に彩りを

リビングやダイニングに使われることの多いペンダントライトですが、洗面所に計画することで空間に彩りを与える事ができます。

洗面ボウルの真上に設置すると、シンプルでお洒落な印象になります。また洗面ボウルから少し横にズラした位置に計画することで、空間にアクセントを加えることができます。

 

まとめ

洗面所は、住宅の中でたくさんの機能が詰まった大事な空間です。

”洗面”、”着替え”、”家事”など、日々の生活の中での役割を意識した上で

その機能を考慮しながら、空間の雰囲気にあった照明を計画することが重要です。

朝起きたすぐの洗顔やメイクから夜就寝前の歯磨きまで、一日に多くの機能を発揮してくれる洗面所だからこそ、機能的、そしてお洒落に空間を演出したいですね。

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