4.5畳の空間にダウンライトは2灯でいい?それとも3灯必要?

ダウンライト

 

4.5畳の空間の照明を考える中で、その空間をできるだけスッキリ見せたい場合、照明の中でも主張の少ないダウンライトを主照明として計画することがあります。

そして、4.5畳の空間の中にダウンライトを計画する場合、2灯でいいのか、3灯必要なのかという問題が発生します。

ダウンライトの明るさの目安や空間のイメージを持っておくことで、計画もしやすくなりますので、そのあたりを解説します。

 

目次

4.5畳にダウンライトは何灯必要なのか?

まず、4.5畳の空間に必要な明るさを考えます。一般的には1畳あたり300〜600lm程度の明るさになることを目標に考えていくことが多いです。例えば1畳あたり400lmを目標の明るさとすると、4.5畳の空間では1800lm必要という計算となります。

4.5(畳数)×400lm(1畳あたりの明るさの目安)=1800lm(明るさの目安)

そして、仮に1灯700lmのダウンライトを配置するとしたら、2.5灯必要ということになります。

1畳あたり300〜600lmということをふまえると

4.5畳では1350lm〜2700lmとなり、1灯700lmのダウンライトが2灯〜3灯必要ということになります。

必要最小限で設置するなら2灯の計画で、暗ければスタンドライトやブラケットライト、間接照明などであかりを足すとよいでしょう。

またしっかり照らしたい場合は、3灯を計画します。明るくなりすぎた場合は電球を外しておくという対策をとることもできます。

ただ、ダウンライトによってlmの値が違いますので、商品によって必要な灯数を確認する必要があるのでそこら辺はご注意ください。

 

4.5畳の空間のダウンライト配置のポイント

4.5畳の空間におけるダウンライトの配置例を紹介します。4灯で計画されることもありますが、今回は2灯、3灯のよく計画されるパターンを紹介します。

 

ダウンライト2灯を縦に並べて配置

4.5畳の空間の真ん中に、2灯のダウンライトを並べて配置するパターンです。必要最小限のあかりで部屋の中心を照らしたい場合には、2つのダウンライトを寄せて計画します。まわりの壁は薄暗くなり、空間に立体感が生まれます。

均等に照らしたい場合はその感覚を広げて配置すると良いです。

 

ダウンライト2灯を対角線上に斜めに配置する

空間の対角線上にダウンライトを配置したパターンです。空間に対して斜めに配置することで空間の形にとらわれない照明の配置が空間にアクセントを加えてくれます。

 

ダウンライト2灯とブラケットライト

ダウンライト2灯では空間のまわりが暗くなってしまうことがあります。4.5畳の空間が壁で仕切られている場合、壁にブラケットライトを取り付けることで明るさのバランスをとれます。ダウンライトは、天井に埋め込む照明ですので、天井や壁が暗くなりやすいです。そのため、壁を明るくしてくれるブラケットライトと相性が良いです。

 

ダウンライト3灯を縦に並べて配置

明るさの目安ではちょうど良い灯数である3灯を、縦に3つ並べたパターンです。

3灯が揃って並んでいるためシンプルでスッキリとした印象になります。2灯を並べるパターンよりも、揃っているラインの印象が強くでて、より洗練されたイメージの空間となります。

3灯の間隔を詰めて配置すると、ダウンライトがまとまりを持つことで、ペンダントライトの様な装飾効果を発揮し、空間が引き締まった印象となります。対して、間隔を広げて配置すると、空間全体を照らしてくれるため、濃淡のバランスがとりやすいです。

 

勉強、子供の遊び場なら3灯

勉強するスペースとして、または子供が遊ぶスペースとして計画する場合は3灯がおすすめです。手元の本やノートが見えづらいと勉強時に不便ですし、隅にある子供の玩具が見えづらいと躓きの原因ともなりますので危険です。こういった用途で計画される場合はなるべく明るめに計画すると良いです。

 

ゆったり過ごす、寝室に利用なら2灯

夫婦二人でゆったりと過ごすなど、静かで落ち着いた空間を計画する場合は、2灯がおすすめです。2灯に加えてスタンドライトなどの手元灯を計画するのがおすすめです。

また、4.5畳の空間を子供部屋などにしてベッドなどを置く場合は、眩しくない空間をつくるためにも2灯がおすすめです。またベッドの置く向きが決まっていれば、寝たときに顔の上にダウンライトが来ないよう、足側にダウンライトを寄せて計画するのもおすすめです。

 

あらかじめ模様替えを想定しておく

4.5畳の空間は様々な用途に用いられる広さであることから、模様替えも想定したうえで照明を計画します。季節や気分に合わせて机やソファなどの位置を変えることが考えられます。

ダウンライトは天井に埋め込む照明のため、模様替えに合わせて位置を変えることはできません。例えば、家具の位置に合わせてダウンライトを計画した場合、その時はとても一体感がありますが、配置変更の際に照明の位置に困る可能性があるので注意が必要です。

模様替えを想定するなら、ダウンライトの数は少なめに2灯を中央に配置しておき、スタンドライトなどの持ち運び可能な照明を計画するのがおすすめです。

 

調光・調色機能付がおすすめ

4.5畳の空間を様々な用途に用いたい場合は、調光調色機能付きのダウンライトを計画すると良いです。リモコンやスイッチで明るさや色合いを変更できるようにしておくと、後々便利です。

ゆったりと過ごしたいときは、電球色の落ち着きのある明るさにすることでリラックスできる空間をつくり、手元をしっかり映したいときは明るめの昼光色とすることで集中できる空間をつくることができます。

 

まとめ

4.5畳は様々な用途に使われる空間であり、用途や好みの雰囲気をイメージしダウンライトを計画することが大切です。

ダウンライトの灯数を2灯にするのか、3灯にするのかは悩みどころですが、lmの値や空間の用途などを考慮し、こだわりをもって計画することで理想的な空間をつくることができるでしょう。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現場監督クロと、住宅設計士シロの建築士コンビが運営。


”住宅の間取りと照明”
についての知識・情報を発信中。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次